政治家の質が本当に落ちているとはいえ、そこは腐っても政治家。それも国務相まで務めた御仁となれば、いくらいまは民間人とはいえ、営業停止を食らったり、多くの民事訴訟を提起されたり、社員が詐欺罪で逮捕されたりし、いま現在も問題を起こした当時と実質、経営陣が代わっていないような先物会社の広告塔を務めるような真似は、常識的に考えればやらない、やれないだろう。
ところが、竹中平蔵氏にはそういう常識は通用しないようだ。
本紙が徹底追及していた先物会社「コムテックス」(大阪市)主催の、無料とはいえ、その実態は同社の営業ツール以外の何者でもない講演会を、昨年に続き、またやるそうだ。
タイトルは「震災後の日本経済と成長の展望」。