アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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名古屋地裁は“戒厳令”ーー弘道会「風俗王」の警部脅迫電話事件で初公判

 3月28日、名古屋地裁(冒頭左写真)で、本紙でも既報の愛知県警警部への脅迫電話事件で起訴(証券口座の不正取得で詐欺罪でも同)された佐藤義徳被告(55。冒頭右写真)の初公判があった。
佐藤被告は通称「ブルーグループ」という一大風俗店を地元・名古屋を中心に率いていたとされ、愛知県警は山口組最大組織で、名古屋に本部を置く弘道会の資金源と見て同グループを徹底マーク。昨年3月、佐藤被告は弘道会幹部と一緒に身分を偽りゴルフ場を利用した詐欺事件など4件(併合)で懲役2年6月、執行猶予4年の判決を受けている。
それにしても、この日の裁判所は戒厳令の様相だった。傍聴した1人が証言する。
「前回の事件ではなかった持ち物と金属探知機検査が徹底して行われた。バックは軒並み開けさせ手を突っ込むし、持ち物検査も財布の小銭入れの中身まで確認する厳重さでした。
また、公判は午前10時開廷予定だったのですが、佐藤被告が、愛知県警の刑事4人に囲まれ出廷したのは約30分遅れ。そして法廷内には裁判所職員が配置され、四方に目を光らせていた。何か不穏な動きでもあったのでしょうか?」
さて、この事件で、前回事件に続き、佐藤被告の弁護人の実質、代表を担当していた弁護士だが、この日、姿を見せなかった。やはり、本紙でも既報の、今回の刑事脅迫電話事件で佐藤被告と共に逮捕されたブルーグループ元幹部(不起訴)に逃亡を指示した疑いで弁護士事務所などが家宅捜査を受けたことが影響してのことだろう。

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