アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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違法性が低い!? 仮想空間マルチ詐欺事件の首謀者に執行猶予判決

 本紙が徹底してウォッチしていた、インターネット上の「エクシングワールド」という仮想空間へ、マルチ商法で持って投資を勧め、全国約2万6000名から約100億円ものカネを集めた詐欺事件ーーこれに関連し、自分が社長を務める別会社が仮想空間を開発するための出資金名目で、会員10名から合わせて1000万円余りを騙し取ったなどとして詐欺などに問われた「MIT」社長・宮之内誠人被告(=冒頭写真。55)への判決が本日あり、さいたま地裁の杉山愼治裁判長は「詐欺罪は成立するが、ビジネスの計画自体が無謀とはいえず、悪質性は低い」として、懲役3年、執行猶予5年と罰金200万円をいい渡した。
検察側は懲役5年(と罰金300万円)と、常識的に考えれば実刑になり得る求刑をしていた。
この判決、本紙としては軽過ぎると思わないわけにはいかない。
宮之内被告の別会社とは「フレパー・ネットワークス」を指し、同社は、営業を担当していた「ビスインターナショナル」(さいたま市)が集めた約100億円の内20数億円を開発名目で取っていた。だが、本紙既報のように、その実態は他社の映像ソフトを無断流用したもので、ほとんど何の開発をしてなかったと思われる。

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