パチスロのメダル計数機製造最大手「オーイズミ」(6428。東証1部。神奈川県厚木市)が、本社と同じ厚木市内の昭和音楽大学跡地約3300坪(冒頭写真=解体前の校舎)を約8億円で取得し、病院(約170床)も併設した各種高齢者向け施設を建設することが明らかになったのは昨年8月のことだった。
畑違いの介護事業参入というわけで、予定通りなら来年夏までには開業となる。
しかし昨年末、厚木市に対し、地元住民から病院建設に反対する陳情が出されるなど、先行きに不透明な部分もある。
陳情書によれば、反対の理由の1つは、昨年8月の発表時、病院は「認知症患者」専門とされた。しかし、昨年11月に地元住民の要望で開催された病院関係者も出席した説明会で、実際は「精神科」専門で、その事実をそのまま伝えると反対の声が起きるとして8月時には事実を発表しなかったとも受け取れる発言が出て会場は騒然となった。
だが、本紙がもっと注目するのは、この病院開設に当たっては休眠医療法人をM&Aしたもので、その休眠医療法人の背後に反社の影が見えることだ。