アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「オーイズミ」の医療法人買収背後に反社の影

 パチスロのメダル計数機製造最大手「オーイズミ」(6428。東証1部。神奈川県厚木市)が、本社と同じ厚木市内の昭和音楽大学跡地約3300坪(冒頭写真=解体前の校舎)を約8億円で取得し、病院(約170床)も併設した各種高齢者向け施設を建設することが明らかになったのは昨年8月のことだった。
畑違いの介護事業参入というわけで、予定通りなら来年夏までには開業となる。
しかし昨年末、厚木市に対し、地元住民から病院建設に反対する陳情が出されるなど、先行きに不透明な部分もある。
陳情書によれば、反対の理由の1つは、昨年8月の発表時、病院は「認知症患者」専門とされた。しかし、昨年11月に地元住民の要望で開催された病院関係者も出席した説明会で、実際は「精神科」専門で、その事実をそのまま伝えると反対の声が起きるとして8月時には事実を発表しなかったとも受け取れる発言が出て会場は騒然となった。
だが、本紙がもっと注目するのは、この病院開設に当たっては休眠医療法人をM&Aしたもので、その休眠医療法人の背後に反社の影が見えることだ。


 その医療法人社団は「永潤会」(東京都新宿区=当時)。
06年8月に設立され、数年、東京都新宿区のNSビル内でED(勃起障害)の治療を専門に自由診療で行っていた。しかし、赤字続き(登記上の資産額が07年10月に約1040万円、09年12月に約2883万円の債務超過)で、数年前から休眠となっていた(現在の資産は約687万円)。
もっとも、病院の成り立ちはどうあれ、新たに就任した理事長以下の病院スタッフがまともなら問題ないかも知れない。
そうではなく、この永潤会、かなりの簿外債務(1億円以上とも)があり、反社の影も見え隠れする連中にオーイズミ側(上写真=大泉政治社長)は一部支払った疑惑があるのだ。
 永潤会は短期間に理事長が6人も代わっているが、そのなかに東海林正彦氏(横写真=謄本)なる人物がいるが、この人物、大手企業信用調査会社資料によれば、過去、医療法人社団「三龍会」(富山県高岡市)など複数の理事長にも就き、後にいずれも破産になっている。このように何度も経営破たんする医療法人の理事長に就くケースでは、一般的に理事長はお飾りで、背後に病院乗っ取りグループなどの反社が控えていることが往々にしてある。
三龍会は「高木総合病院」を経営していたが、バブル期の施設拡大が裏目に出て経営不振に。05年10月に民事再生申請し再建を目指したが07年8月破産している。
その再生はコンサル会社が手がけた。そして、そのコンサルN社(東京都千代田区)は過去、秋田県仙北市の有料老人ホーム閉鎖を巡り、「簿外債務」を隠して増資引受をさせたとして株主に提訴されたことがある。
一方、登記簿上は出て来ないが、永潤会の設立を実質したのはK氏とされるが、その息子が経営していた健康食品会社「ファイナルジャパン」(東京都新宿区)は豊胸の効果を謳った健食を販売した薬事法違反(無許可販売)で逮捕され、08年12月、息子は有罪判決を受けている。

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