あの世界的大スター、マイケル・ジャクソン(享年50歳)を利用した詐欺疑惑商法が最初に話題になったのは実に約15年も前のこと。
98年7月、マイケルが緊急来日。日本側関係者と共に都内ホテルオークラで記者会見。日本側と共同出資した会社「M.J.J」を設立し、ホテル、ゴルフ場、レストランなどを併設した東京ドームの2倍もの広さの総合レジャー施設を建設、また大型オモチャ店を全国展開すると、1000名を超えるかという報道陣を前にブチ上げたのだった。(冒頭写真=当時の夕刊紙などの記事)
そして、M.J.Jの資本金は5億円にするとして、1株5万円で販売するとした。また、マイケルの名前を商品にうたった訪問販売も行うとして、M.J.Jの傘下に共同組合を設立し、これまた中小企業相手に株主を募った。
しかし、その後、この記者会見発表内容はまったく実行に移されず、水面下では相当の者が出資金名目などで被害に会ったとも思われが、事件化することはなかった。
ところが、マイケルの死(09年6月)後、再び話題性が高まるや、休眠していたはずのこれら会社が事業を再開していたのだ。