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安倍政権初+安倍お膝元の国政選挙――参院山口補選自民党候補の素顔(4)癒着疑惑

 現役時代、市側と自分の後援者や後援企業などとの間で数々の癒着の見返りではないかと思われる取引がなされ、物議を醸した参議院山口補選の自民党公認候補で、安倍晋三首相の地元・下関市の前市長だった江島潔氏(56)――。(冒頭写真=「毎日」4月12日記事)
江島氏が市長(95~09年まで4期約14年)を辞めてから3年以上経つが、今年に入って改めて不可解と思わないわけにいかない事実が発覚した件がある。
しかも、この問題を探っていくと、背後に安倍晋三元首相の影がハッキリと見えて来るのだ。
それは「関門医療センター」(下関市)という国立病院(横写真)の土地購入に関することだ。
関門医療センターは以前、下関市内の別の地にあったが、老朽化に伴い今日の場所に移転し新築された。
市が運営する市土地開発公社が、民間企業が所有する現在の関門医療センターが建つ一帯の土地約3万平方メートルを03年2月に取得。その後、それを厚労省(国)が購入した。
疑惑の第1は、その価格だ。
市はこの土地を23億5400万円で購入した。
厚労省と市は用地買収交渉前に、「用地費は協定時の鑑定額を越えない」とする協定書を締結していた。
ところが、鑑定額は18億5400万円だったところ、5億円高い23億5400万円で購入した。
そのカラクリは、実に4度も鑑定をやり直し、その都度、鑑定額は増えていた。まるで、売る企業側に対し、できるだけ高値で買ってあげるといわんばかりだ。
このため、市民オンブズマンに税金の不当支出に当たるとして、購入時の江島市長らに差額の5億円を補てんするよう求めた住民監査請求を起こされたこともあった。

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