アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

「エステート24」に関するネット書き込み発信源は、あの青山清利グループ本社ビルと同住所

融資を契機に、様々な手口を駆使て相手企業に入り込み解体ないし乗っ取る青山清利氏率いる事件屋グループが、今度は太陽光発電の「エステート24ホールディングス」(秋田新太郎代表=冒頭写真。大阪市中央区)をターゲットにしたことは本紙既報の通り
もっとも、エステート24側の仮処分申し立てが認められ、青山グループが送り込んだと思われる役員は1月31日付で職務執行停止となり(下右写真)、1月17日に解任されていた創業者でもある秋田氏は社長に復帰した。
これにより、青山グループVSエステート24側の勝負はエステート24側の勝ちでほぼ決定。後は、すでにエステート24側が行っている告訴を受け、当局がいつ動き出すかに関心が向いていると思ったら、そこは名うての事件屋グループ、反撃に出ていた。
1つは、1億円の債権がまだあるとして、その確認の民事訴訟を提起した件だ。
「告訴の受理を阻止するのが狙いでしょう。当局にすれば、金銭貸借の民事訴訟があると知れば、民・民の争いには不介入として二の足を踏みますから。しかし、1億円の債権の証拠とされるものは、エステートのT執行役員(当時)が青山側に渡した印鑑を使うなどし、バックデートで作った架空債権。したがって、通帳にはそれに該当する記帳が一切ないなど、実際の金銭貸借を裏づける証拠は他にないようです」(大手マスコミ記者)
そしてもう1つは、「2ちゃんねる」の電子掲示板への書き込みだ。
それはエステート24側が発信者情報開示等仮処分申し立てを行い(上左写真)、その審尋中の1月下旬に集中していた。
 その主な内容とは、「秋田社長が詐欺を行っている、逮捕歴がある、警察が事情聴取した、会社のカネを架空経費で計上して使っている、暴力団に上納している、エステート24は倒産寸前」など。
だが、2ちゃんねるの特性として書き込みした者は匿名で、書き込みの事実を裏づける証拠類の提示は一切無い。
そこで前述のように、2月に入ってエステート24側は2ちゃんねるに対し情報開示等仮処分命令申し立てを行った。
その申し立てで提出された秋田社長の「陳述書」にはこんな記載がある(一部要約)。
「背景にはエステートを乗っ取ろうとする集団、株式会社アオヤマ及び代表・青山清利らがいます。この騒動のさなか、私は本件集団ともめたことがあり、警察に通報され、事情を聞かれたことがありました。しかし、それは私たちを解任したことに対し、私たち役員がエステートの建物内に入って行ったことに対して不法侵入として警察に(青山側が)通報したことによるものです」
そして、2ちゃんねる記載の名誉毀損などに該当する記載はすべてデタラメだとも主張。今後、損害賠償や刑事告訴など「断固とした措置」を行うため、申し立てをしたとしている。
3月に入り、この仮処分申し立てに対し、書き込みをした者の一部情報開示がされた(海外経由のものなどもあり、特定が不可能なものが少なくない)。そのなかに複数回書き込みを行っていたN社なる法人があり、その住所は神奈川県横浜市西区の横浜ランドマークタワーになっていることが判明した(上写真の左側文書)。
この住所に思い当たらないだろうか。
そう、青山グループ側がエステート21を一時的に乗っ取った際、エステート21の本店を移し、また青山清利氏が代表を務める「アオヤマ」と同じ住所(上写真右文書)で、かつタワーの階まで同じだった。
 当局筋がいう。
「1億円の提訴後、青山側がエステート24の財務担当者をサウナに呼び出し(発言を録音させないためと思われる)、“5000万円支払え。そうすれば嫌がらせを止める”と。しかも恐喝にならないよう、“自分の知り合いに貸す”というかたちを取れといっています」
そして、エステート24側がその要求を断ると、今度が街宣車が大阪のエステート24本社周辺に登場した(横写真)。
絶叫調ではなく、淡々とした口調ながら、エステート24を糾弾する街頭宣伝を行い、入居ビル周辺を運転して回っている。その車体にはある右翼団体名が記されていた。ウィキペディアによれば、関東の有力指定暴力団系列とされる。

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