お盆休み中の本日も、お昼時間、東京都千代田区麹町の「エステート24ホールディングス」(本社・大阪市中央区。秋田新太郎社長=冒頭写真)の東京本社ビル周辺を街宣車が周回していた。
エステート24は09年に設立された新興企業ながら、3・11震災後の自然エネルギーブームに乗り、12年12月期の売上高は135億円。今期はさらに倍増の見込み。
その業績の良さに目を付けてか、青山清利という事件屋(別件で逮捕、起訴)が乗っ取りをかけた(失敗)ことを契機に、本紙もその動向を注目し続けている。 もっとも、周囲の会社や通行人は、街宣車の“狙い”がエステート24ということはわからないだろう。
というのは、「マイクで社名を出さないし、具体的な抗議をしているわけではないですから。ただお経だけを延々と流しているんです。7月21日から土日を除いて連日のようにやっています。逆に余計不気味ですよね」(エステート24関係者)
そのため街宣禁止の仮処分の申請も難しいようだ。
エステート24といえば、本紙既報のように、今年4月ごろ、大阪本社周辺で街宣された(上写真=当時の街宣風景)こともあったが、その時とやり方も違えば、右翼団体名も異なる。
それでもエステート24側が自分がやられていると認識しているのは、この街宣車、その後、連日のように別の2社のところに出向き、同じようにお経を流して周回。その2社がエステート24の“取引先”であるからのようだ。
この街宣を仕掛けているのは右翼の6団体。
調べてみたところ、そのうちの2社は当局でハッキリと任侠系(暴力団系)右翼団体と認定されていた。
山口組系の1団体に関しては98年、同団体事務所に発砲される事件が発生。また00年には、塾長代行がレストランで内妻と食事をした際、マナーの悪さを注意されたことに腹を立て、部下に命じて店長に暴行させ(全治1カ月の重傷)逮捕されている。
そして、もう1団体は、最近解散した指定暴力団「九州誠道会」(福岡県大牟田市)系とされていた。08年には、同団体塾長が東京のクラブでトラブルになり、従業員を脅して慰謝料200万円を支払うとの念書を書かせた件で恐喝未遂容疑などで逮捕されたこともある。
(上写真=今回の街宣車)