アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(396)昭和HDで暗躍したY氏が舞い戻っていた

 ゴム老舗「昭和ホールディングス」(5103。東証2部。旧・昭和ゴム。千葉県柏市)といえば、本紙既報のように、現在も親会社である疑惑の投資ファンド「APF」との間でゴタゴタが続いているが、その元凶は、APF側への増資(08年6月)以前に昭和HD経営陣が行った別の増資のおかしさにある。
06年3~9月と、07年4月のことだが、その07年の方は「プロファイルキャリア」なる会社が新株予約権を引き受け、同年6月に一部行使し約5億円を昭和HDが新たに調達するも、その数日後、昭和HDから逆に6億円が別会社に融資され、差し引き昭和HDは1億円マイナスで、架空増資どころの話ではない疑惑がある。
その疑惑で重大な役割を果たしたのが、増資引き受け直前にプロファイルキャリアをM&Aしたいと現れたY氏。言葉巧みに買収費用を払わずに経営権を握っただけでなく、当時の代表者の自宅まで勝手に叩き売っていた。
当然、当時の代表者らは怒り、行方を追ったが、ほどなく行方不明に。ところが、つい最近、そのY氏がまた東京に舞い戻りきな臭い動きを見せているというのだ。
(冒頭写真=Y氏のことをレポートした月刊経済誌『ZAITEN』08年2月号記事。筆者・中山雄二氏)

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