前回の佐藤義徳被告(愛知県警K警部に対する脅迫容疑)の元交際相手に続き、5月28日にあったもう1人の検察側証人、かつて佐藤被告と内通していたW元警部の証人尋問の詳報をお伝えする。
まずは主尋問(検察側)。
ーーあなたはH22年9月に江南署を最後に退職するまで愛知県警に勤務していましたね。佐藤を知ったのはいつごろか?
「H12年ころだ。佐藤を暴行事件の被疑者として逮捕したことをきっかけに知り合い、その後、佐藤と会ったり、電話連絡を取るようになった。それは、佐藤が捜査協力するということになったからだ」
ーー会うようになってから、佐藤から頼まれたことはあったか?
「警察の捜査状況を教えてくれと頼まれた。また、「ドウコウ ショウカイ」(漢字不明)を頼まれた。それは、どの警察署の誰が犯歴照会をしたか、またその内容を知ることができるものだ。数回頼まれた。H15年、佐藤が警視庁から指名手配されているかどうか、調べてくれと頼まれたこともあった。『指名手配はない』と教えたが、その後『指名手配されているじゃないか!』と怒られ、佐藤は他の者にも調べさせているのだと理解した。ガサ(家宅捜索)の情報も教えた」
ーー見返りはあったか?
「旅行、現金、飲食で見返りを得た」