本紙はこの4月11日、連載中の「兜町アンダーワールド」のなかで、ある東証1部上場企業を取り上げ、注意を呼びかけておいた。
誰でも閲覧できるところでは社名を公表してなかったが、それは編み機や事務機メーカーで、不振が続く東証1部「シルバー精工」(本社・東京都新宿区)のことだった。
そのシルバー精工、昨年9月に第3者割当増資等の発表を行い、この間、40億円近くの資金を調達したと見られる。だが、その引き受けで持って外部から介入、社長にまでなったのが何かと評判のよくない斉藤大氏であることは本紙でも既報の通り。 だが、この資金調達には“渋澤グループ”も関係していた。それが顕著に見て取れるのが、実は同社がせっかく調達した資金の大半を買収資金に使った「創研」(長野県上伊那郡)においてなのだ(写真は2枚とも、その買収した「創研」東京支店・技術研究所が入居するとされるビル)