アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

「シルバー精工」に、あの“渋澤グループ”も介入していた

本紙はこの4月11日、連載中の「兜町アンダーワールド」のなかで、ある東証1部上場企業を取り上げ、注意を呼びかけておいた。  誰でも閲覧できるところでは社名を公表してなかったが、それは編み機や事務機メーカーで、不振が続く東証1部「シルバー精工」(本社・東京都新宿区)のことだった。  そのシルバー精工、昨年9月に第3者割当増資等の発表を行い、この間、40億円近くの資金を調達したと見られる。だが、その引き受けで持って外部から介入、社長にまでなったのが何かと評判のよくない斎藤大氏であることは本紙でも既報の通り。 だが、この資金調達には“渋澤グループ”も関係していた。それが顕著に見て取れるのが、実は同社がせっかく調達した資金の大半を買収資金に使った「創研」(長野県上伊那郡)においてなのだ(写真は2枚とも、その買収した「創研」東京支店・技術研究所が入居するとされるビル)  このビル、東京タワーのすぐ横にある「渋澤ビル」。  その登記簿(左写真)を見てもらえばおわかりのように、創研はこのビルを、シルバー精工が同社を買収する(今年2月22日)より前の今年1月26日に買っている。したがって、当然、創研を買収する際、このビルの資産価値も39億円のなかに含まれていたはずだ。  ところが、ビルを買収してわずか2カ月ほどで有限会社に売却してしまっている。  このビルの前の持ち主は「渋澤エンタープライズ」(信託)、その前は「芝櫻エステート」。両社ともすでに解散しているが、役員が重複しており“仲間”であることが伺える。そして前者の役員には「渋澤美佐」氏の名前がある。  そう、バブル時代、不動産会社「エスポ」(倒産)を上場させて一世を風靡したあの伊東和夫氏の娘なのだ。  姓が異なるのは、第一国立銀行を創設するなど「資本主義の父」とも讃えられたあの渋澤栄一一族に娘を養子にやったから。紆余曲折はあったが、かつて渋澤家が所有していたこのビルは、伊東氏が実質、乗っ取ったかっこうだ。  その伊東氏、バブル崩壊後はこの渋澤家の信用で持って資金調達し、仕手株の世界にも進出。「東証を闇世界が牛耳るようになるのでは?」と騒がれる元を作った、当時、東証のコンピュータ関連の仕事を受注していたヘラクレス上場「プライムシステム」(現サンライズ・テクノロジー」の増資引き受けでも名前が出ていた。  その会社は「プリオール」で、同社の大株主は「渋澤国際総研」。そう、シルバー精工の専務にこの4月1日に就任した落合一也氏は、同社自ら公表しているように、この会社代表。伊東氏と一体の関係にある人物なのだ。  そんな御仁が、これまた経歴欄に自ら記しているように、今回の「創研」買収前から同社の副社長に就いていた。  要するに、身内である「創研」をシルバー精工に買わせ、また、自分の所有するビルも同じく「創研」に買わせ、しかもその後、密かに叩き売っていた。  そんな会社の資産査定39億円が適正価格と、果たして言えるだろうか。 (右写真は「創研」のネームが貼られた「渋澤ビル」の郵便受け。いくら支店とはいえ、複数の会社と併記で、39億円の会社にしてはお粗末過ぎないだろうか)…

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