7月3日、山口組最大組織「弘道会」の資金源と見て捜査していた愛知県警の暴力団担当K警部に脅威電話をかけたとして、脅迫罪に問われている佐藤義徳被告(55。冒頭右写真)の第4回目公判が名古屋地裁であった。(冒頭左写真=「毎日」7月4日記事)
脅迫電話の実行役とされる青木公司被告(43。脅迫罪などで起訴)の証人尋問に続き、いよいよ最注目の脅迫容疑の方の佐藤被告本人質問の詳細を紹介する。
なお、これに先立ち、この日、追起訴された犯人隠匿容疑につき、佐藤被告は裁判長の認否尋問に対し、「城正憲先生(弁護士)に相談の上、城先生とやりました」と、脅迫容疑同様、一転、認めた。
●弁護士からの質疑
ーー脅迫について否認して来て来たが、今回認めたのはどんなきっかけか?
「自分が尊敬している城弁護士(横写真)が逮捕され、精神的にショックを受けたからだ」
ーー脅迫を認めた理由は何か?
「自分の逮捕、再逮捕でいろいろな人に迷惑をかけた。だから、本当のことをいって謝りたいと思ったので、認めることにした」
ーー(青木への)指示はどんな指示だったのか?
「平成22年7月初めに、電話をしろ、といった。『K警部を)ビビらせろ、揺さぶれ!』などといった。それは脅迫の意味だ」
ーーどうしてそんな指示をしたのか?
「名東区の自宅建設を依頼したイチケンの契約解除はK警部のせいであり、売られた喧嘩は買ってやろうと思ったからだ」
ーーK警部に電話することで、警察の捜査妨害する意図があったのか?
「そんなことはない」
ーー脅迫電話をさせる前に(K警部の)個人情報を調べたか?
「青木が探偵業をやっていたので、調べさせた。住所を調べさせたが、それはK警部を民事提訴するためだ」
ーーあなたはK警部に電話しろと(青木に)いったが、それだけで、青木は「脅迫しろという指示」と思ったのか?
「思ったと思う。なぜなら、自分がK警部に対し怒っていたからだ」
ーー指示を受けた青木がどんな文言を使うと思っていたか?
「青木はサディストなのできついことを言うと思っていた。『今、お前をつぶすぞ!』とか」
ーーK警部の家族の名前を出して脅せといったのか?
「 それだけは無い。間違いない」