アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

国立病院の裏ガネづくりーー告訴事案はすべて不起訴で幕

 本紙でも既報の、独立行政法人国立病院機構「帯広病院」(草島勝之院長=下写真。03年にも4000万円の裏ガネが発覚し、懲戒処分を受けたことも。北海道帯広市)における裏ガネづくりは、告発した元勤務医が原告の民事訴訟(損害賠償請求訴訟)ではその存在が認められた(ただし病院側は控訴)にも拘わらず、告訴事案の方はすべて不起訴になっていたことがわかった(上写真=『北海道新聞』3月30日)。
「不起訴の理由は、病院側が証拠隠滅を図ったので、疑わしいが証拠不十分というものです。勤務医の銀行口座から個人が勝手にカネを引き出して消費したら罪になるが、病院事務員が引き出し、組織的裏ガネに充当されたら罪にならないのでしょうか? 組織犯罪の方が罪は格段に重いと思うのですが……」(元勤務医)
公立病院の現場の医師は、総じて薄給のなか、しかし救急を始め各地域の医療の核として機能しているという社会的使命感から日夜奮闘している。その一方で病院幹部が、その薄給の医師の給料を騙取して裏ガネづくりをしても罰せられず、その実態にもメスが入れられないでは、ばかばかしくてやってられないとなっても無理もないだろう。
納得のいかない元勤務医は、絶望と怒りのなか、首相HPに以下のようにメールを送付したという。

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