アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(45)不動産の「ヒューネット」株が高騰した理由

 昨日もお伝えしたジャスダック上場の「ヒューネット」??何しろ、23日の株価高騰後、前代未聞と言ってもいい業績の大下方修正が発表されたのだから、週明けの昨26日は一転、売りが集中して当然。その点、23日終値の37円から31円と、約16%の下落に止まったのはむしろ奇跡とも言える。  実はその背景には、未だに高騰の要因となったプラス情報が実現するかもと淡い期待を抱いて、損切りに踏み切れなかった投資家がかなりいるとの見方もあるのだ。  その具体的なプラス情報とは……。  兜町の事情通が証言する。 「先週の頭に、どこからともかく23日にヒューネットが一大発表をするとの情報が聞こえて来たんです。それは、あのモルガンスタンレーが業務提携し、かなりの資金を出すというものだったんです。  最初は皆、半信半疑だったが、22日になったら株が高騰し出した。それで23日の午前中に私の知り合いもかなりの割合で買いに入ったんです。もっとも私はこんなボロ会社に投資するわけがないと、手を出しませんでした。正解でした」  この怪情報、誰が流したか知る術はないが、兜町の事情通の間では広く流布していたという。  ところが、蓋を開けてみれば外資とは言っても無名のファンドとの提携と行使前残の新株予約権引受の発表、しかもその前に業績の大幅下方修正があったのは既報の通り。 「ですが、本日(26日夜)になっても、未だに今後、予定通り(モルガンの件が)発表されるという噂が流れているんです」(同)  その噂に信ぴょう性を与えているのが、2005年12月末、実際にモルガンスタンレー(正確にはモルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・リミテッド)がこの時点で5・09%までヒューネット株を買い増ししていた事実(大量保有報告書による)。  今となっては“水増し”の可能性大だが、この時点では、ヒューネットの業績は年々上がっていた。また、その後、MSCB等の乱発が始まるが、これらは株の希薄化により既存株主に損害は与えるものの、企業としてはそうして集めた資金は自己資本に組み込まれるわけで、今でも同社の同比率は75%と高い。また、タコ配当かどうかはともかく、こちらもこの間キチンとやっており、一見、業績好調に思えた。  しかも、一般株主が損害を被るなかで、こんな情報も出ている。 「(3月)23日、福村(康廣)の番頭のM氏等が兜町をうろついて、ヒューネット株の件で何からやりとりをしていた。うまく売り抜けたのではないか」。  周知のように、東理ホールディングスで引き受けた昨年12月のヒューネットの100億円のMSCBの一部をその後、同社代表である福村氏が個人で引き受け、この2月26日時点では、彼は11・57%で、ヒューネットの筆頭株主になっている。  もし、この噂が本当なら、大株主ではなくなったとの大量保有報告書がほどなく提出されるはずだ。…

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