アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

いよいよその本性を現し出した「アーティストハウスホールディングス」

 闇人脈へ資金が流出する可能性もあるとして、当局も注目している楽器販売などのマザーズ上場「アーティストハウスホールディングス」(東京都千代田区)に新たな動きが出て来てので報告しておく。
5月9日、同社HP(証券取引所への適時開示は前日)に相次いで4つのIR情報が出た。
なかでも注目されるのは「第三者割当増資等による資金使途の変更に関するお知らせ」(冒頭写真)。
今年4月実施の約8億円の第3者割当増資は、そもそも別会社、ジャスダック上場の投資ファンド会社「クオンツ」への7億5000万円の借金返済のために実施された。
ところが、このIR情報によれば、今年8月16日までに返すとしながらも、その返済資金は子会社「ミュージックランド」の本社土地売却資金を持って返済すると変更したのだ。
「アーティストハウスの株価が、第3者割当実施と共に高騰したのは、基本的にはこれによりクオンツへの借金が完済されることが好感を呼んだからです。ところが、その資金は使われず、アーティスト側が勝手に叩き売ろうとして、ミュージックランド経営陣や売り先とトラブルになったこのいわくつきの土地売却で補うという。しかも、会社分割して。こんな重大な変更を、いまごろ勝手に出されては、一般株主などにとっては寝耳に水。背任行為ですよ」
なぜ、こんな態度に出たのか。
そこで再び浮上するのが、やはり今年4月の約8億円の資金の大半が流出しており、これでは返済出来ないということはないのかという疑惑だ。

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