アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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東証は本気で株主の権利を守る気があるのか!? ついに“乗っ取られた”昭和ゴム

役員が総額20億円以上の損害賠償請求訴訟を社外取締役に提訴されるなど大揺れの東証2部上場「昭和ゴム」(本社・千葉県柏市)ーー。
そんな同社に、6月12日、第3者割当で12億4500万円の資金を入れると突如、登場したのが、27日の日本選手権で予選最下位ながら優勝し、北京五輪切符をもぎ取った為末大選手(400M障害。横写真)のスポンサーでもあるAPF傘下企業「明日香野ホールディングス」(大阪市生野区)だった。
だが、6月10日に昭和ゴムと明日香野との間で交じらした「基本合意書」によれば、12日の昭和ゴムIRでは“消却”するとしていた、昨年4月実施の「プロファイルキャリア」(現大和インベストメントパートナーズ)引受の新株予約権増資の未転換分を、実は明日香野が引き受けると言った“ウラ契約”が存在していた(横写真=その「合意書」の問題箇所)。
そのため、前出の訴訟提起を行った社外監査役や労働組合が問題だと騒ぎ、明日香野の増資を認めないようにと訴えた。
実はAPF、その資金実態は不透明で、今回の資金調達先として複数の仕手筋や暴力団(関係者)の名前が挙がっていた。
それなら、既存株主の権利を思えば、なおさら東証は待ったをかけるべきだったと思うのだが、まったく耳を貸さなかった。
「おまけに、明日香野による第3者割当を6月12日に発表したと思ったら、もう27日のうちに払込、株券交付。当初、株主総会は同じ27日に行う予定だったが、それでは明日香野の36・12%の議決権を行使できないということで、27日には取締役会だけ開いて即、議決権付与を決定。株主総会は29日に延ばした(本紙6月27日の記事における同日株主総会開催の記述は間違いでした。訂正します)。30日の月曜日でも良かったが、29日の日曜日の方が既存株主はわざわざ柏市までは来にくいだろうという判断からでしょう。これも東証はスンナリ認めた」(関係者)
この結果、29日の株主総会では既存の3役員に加え、APF側が指名した役員5名があっさり選ばれた。

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