同社HPではまだIRされていないが、大阪証券取引所は10月7日、大証2部の建築総合コンサル「塩見ホールディングス」(塩見信孝社長=冒頭写真。広島市東区)の上場を11月8日を持って取り消すことを決定した。
上場廃止の理由は、本紙でも既報のようにように、塩見は今年3月期の有価証券報告書につき監査人から意見表明をもらえなかったところ、「意見不表明」の監査報告書を付けて提出するという“奇手”を使って時間稼ぎをしていた。だが、やはり大証はその影響が重大との判断に立ち上場廃止を決めた。
それにしても、こうなると、塩見に入り込んでいた「反社」と思われる企業との関係は上場廃止への引き金になったと思われるだけに、その検証をし、それが事実であれば責任を明確にすることぐらいは、株主などに対する最低限の責任ではないか。