本紙でも既報の、業績悪化が懸念されている「タワー投資顧問」(東京都港区)の“出資先担当者リスト”なるものが、最近、一部マスコミや兜町関係者の間で出回っている(以下に掲載)。
もっとも、調べて見るとこのリスト、実は07年1月10日、タワー投資が東京プリンスホテル(東京都港区。写真)で開催した新春セミナーの参加者リストが元になっているようだ。
この時、ヘラクレス上場「サイバーファーム」の社長が壇上に登場、清原達郎タワー投資運用部用は同社を持ち上げ、投資を進めたそうだが、その後、同社株が暴落したのはご存じの通り。
それはともかく、横に掲げた記事(「毎日」08年6月28日)は一見、何ら関係ないもののようだが、こうした融資話には往々にして政治家などが絡み、その結果、純粋な投資判断ができなくなることがままあるのは事実。当事者がその結果、損失を被るのは勝手だが、それにより都民の公的資金や、厚生年金基金の出資者(社員など)までとばっちりを受けてはたまったものではない。