アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<記事紹介>「高裁勝訴!番組改変告発の前NHKプロジューサーはそれでも『窓際の日々』」(『サンデー毎日』2月18日号)

今年1月29日、例のNHK番組(NHK教育テレビで01年1月30日放送の「ETV2001 問われる戦時性暴力」)改変問題を巡る訴訟の高裁判決があり、孫請け番組制作会社だけに100万円の賠償請求があるとした一審判決を変更、「憲法で保障された編集権限を乱用または逸脱した」としてNHKにも200万円の賠償を命じたのは大手マスコミ既報の通り(NHKは上告)。 この高裁での判決変更に、大きな役割を果たしたのが長井暁前NHK番組プロジューサー。 原告で、この番組作りに協力した「バウネットジャパン」の代表自ら、高裁判決後の記者会見で、「(長井氏の)内部告発で山が動いた」と述べていることでも明らかだ。 バウネット代表によれば、高裁は一審判決維持の方向だったが、結審直前の05年1月、NKHに新設された「通報制度」に基づき長井氏が内部告発。これにより、長井氏等NHK幹部が新たに証人として出廷し、流れが変わった。 出世など考えれば損だが、「報道の自由」を守るために勇気ある告発をしたわけだ。 ところが、それを認める高裁判決が下りながら、未だに長井氏は「窓際の日々」と同記事(写真)は報じている。 それは、この番組改変で、安倍首相等の政治的圧力があったとする記事を書いた、朝日新聞の本田雅和記者も、本紙既報のように同様だ。  確かに、高裁判決も、安倍首相が直接、改変の指示や介入をしたとまでは認めていない。 だが、同判決文は、安倍氏が番組放送前、NHK総務局長などと面談し、いわゆる従軍慰安婦問題について持論を展開した後、「公正中立の立場で報道すべき」と指摘したとは認めている。 そうした結果、NHK側では「忖度して指示、修正が繰り返された」とも判決は述べており、「政治的圧力」との文言はないが、安倍首相ら政治家の発言と改変との間に因果関係があったのは明らかだ。 それを、「この判決ではっきりしたんじゃないですか。政治家が介入していないことが」と、首相官邸で記者団に嬉嬉として語った安倍首相。 その安倍氏もそうだが、「到底認められる判決ではない」として、即刻、上告を決め、長井氏を“飼い殺し”にするNHKも、「報道」とは何か、基本が少しもわかっていないのではないか。 (写真=「朝日新聞」1月30日朝刊1面より)…

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧