アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「モック」と生田女史が手を組んだ背景――外資系ファンド・オアシスとの攻防

 マザーズ上場「モック」(本社・東京都中央区。山田信房社長=写真)は昨年末、10億円を超える第3者割当増資を発表、この1月31日、払い込みが完了したのは同社HPでも公示の通り。 その結果、大株主構成は創業者で社長の山田氏が未だ筆頭株主とはいえ(約26%)、この第3者割当増資を引き受けた投資事業組合の代表者である金融業「いくた」(東京都中央区)の生田澄子社長がわずか0・1%ほどの差で第2位となった。 というより、「モックの資金面の重要な話の席には、山田社長と共に生田さんが必ずといっていいほど同席している。しかも、その場の様子を見ると生田さんの指示を仰いでいる感じで、どちらが社長かわからない様子です」(事情通)という状況だという。 その生田女史が過去、上場廃止になった数多くの企業の資金関係話に姿を見せ、評判が良くないのは本紙でも既報の通り。 そのため当局や大手マスコミの社会部記者なども注目しているのだが、山田社長と生田女史が手を組んだ背景が、関係者の話から明らかになって来た。 一言でいえば、山田社長はこのままでは会社を乗っ取られるとの危機感を抱き、金主に加え、政治力も併せ持つ生田女史に援助を求めたということであるようなのだ。  左に掲げたのは、この1月29日に関東財務局に提出された「大量保有報告書」。 外資ファンドの「ディーケーアール・オアシス・マネジメント・カンパニー・エル・ビー」(米国コネチカット州)が“保有潜在株式”まで含めると実に43・69%もの筆頭株主の地位にあることがわかる。 オアシスは近年、わが国で活発に活動しており、モックの他にも「ノア」、「ドリームテクノロジー」、「なとり」、「JPホールディングス」、「ディーワンダーランド」、「ダイナシティ」、「ゼィープラスホールディングス」などに投資していた(る)ことがわかっている。 そして、モックでは潜在的には筆頭株主になっていることは目新しい話ではない。 HPでも公示しているように、モックは昨年10月、転換社債型新株予約権等を発行。そのうちのかなりをオアシスが引き受けた当然の結果だ。先の「大量保有報告書」によれば、オアシスの取得資金は16億2343万5000円となっている。 だが、関係者はこの融資を仰ぐに当たって山田社長はあることに気づいてなかったという。 「オアシスは単純な投資と思っていた。ところが、その後、山田社長はオアシスはダミーで、その背後にモックを乗っ取るつもりの一部上場企業が控えていた事実に気づいたんです」(事情通) この「大量保有報告書」のオアシス“株券等保有割合(%)”を計算するに当たって、前述の実質、生田女史が引き受けた第3者割当増資の3万3000株は入っていない。 乗っ取りに気づいた山田社長は、それを阻止するために生田女史に新たな融資を仰ぎ、その結果、オアシスがすべて株式転換を終えてもその比率は38%程度にまで下がる。 「山田社長も生田さんの悪い噂は耳に入っているはず。だが、彼女はその筋だけでなく政界人脈も豊富で、実際、多くの政治家に引き合わせてもらい、その懇意さを見て信用する気になったようです」(同) 具体的には元代議士の小林興起氏、現役では鈴木宗男氏、管直人氏などの名前が挙がっている。 今年に入ってモックの出来高は急激に膨らみ、株価は一時、2倍近くにまでなっていた(1月11日終値=2万3000円から1月22日には一時的に4万円を突破)。 オアシス側は一部を株式転換し、安値で売却し、残りの転換社債をできるだけ安値で多量に手に入れたいはず。一方、山田社長側は株価を高値にし、オアシス側が株式に転換しても少量で済むように止めたいはず。 ともかく、この株価高騰、出来高急増に、両者の攻防が関係しているのは間違いようだ。…

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