アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

20年前にも、とんでもない株主等への裏切り行為をしていた「不二家」藤井創業家一族

洋菓子大手「不二家」(東京都中央区。藤井林太郎社長=写真)は、存亡の危機にある。 いうまでもなく、消費期限切れの牛乳使用の件だが、(1)昨年11月には洋菓子を購入した消費者から腹痛や嘔吐などの健康被害を訴える苦情が同社に数件寄せられ、状況を把握していたにも拘わらず、クリスマス商戦を乗り切るために公表を今年1月10日まで先延ばしした、(2)その遅れた公表もマスコミが嗅ぎつけた結果で自主的ではない、(3)公表に至っても、藤井社長等は釈明会見で、期限切れ牛乳使用の責任を現場の一作業者に転嫁しようとしたーーこのように、期限切れ素材を使用することすら問題外なのに、さらに何重もの問題先延ばし、隠蔽工作を図ったのだから大きく信用を失墜させ、顧客企業、消費者離れが起きても致し方ないだろう。 だが、過去の例を思えば、いずれはこうした事態も起こり得ると思っていたと漏らす関係者もいる。 ちなみに、不二家は藤井林太郎氏が現在も社長の座にあるように、藤井家が創業、そして他にも役員に藤井家の者が複数就いている他、同社株式も「四季報」を見ても藤井一族が3人名を連ね計5・7%握っている(筆頭株主は日本生命の5・3%)ように、未だに個人商店的色合いが強い。  約20年前の出来事とは、株買い占めにあった時の対応を指す。 1986年、不二家は「ビデオ・セラー」(栗原義雄社長)を中核とする仕手グループに47・6%もの同社株式を買い占められたことがあった。 紆余曲折あったが、結局、同年末に買い占め分すべてを不二家側は総額約750億円(=6140万株。1株約1250円)で引き取り、円満解決したと当時の藤井和郎社長は東京証券取引所で記者会見して発表した。 ところが、翌87年2月になり、これが虚偽発表だったことが明らかになった。 実際は買い占め分の約3分の1に当たる約2000万株は仕手筋の金主に渡っており、その分は買い戻していなかった。 それにも拘わらず、不二家側は仕手筋の栗原社長に、「1年間、内緒にしておいて欲しい」と懇願し、先の虚偽発表を行ったのだった。 このため、事態を重く見た東証は調査に乗り出し、ほどなく厳重注意処分とした。だが、当時よりもっとディスクロージャーが求められる今日なら、刑事罰に問われかねないほどの株主等に対する裏切り行為だった(ただし、発覚後の87年3月には全株買い戻す)。…

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