アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

「オリコン」のライターへの5000万円提訴について、元名物編集長が本紙にコメント

「オリコン」(本社・東京都港区。小池恒社長=横写真)といえば、いまもヒットチャートなど音楽情報を提供する最大手。2000年11月にはヘラクレスに上場し、07年3月期は約65億円の売上げ(連結)を見込んでいる。  そのオリコンが昨年11月17日、フリーライターの烏賀陽弘道氏が名誉毀損行為を行ったとして5000万円の損害賠償と謝罪を求め、東京地裁に提訴したのは既報の通り(真上写真=訴状の一部)。 問題にされているのは昨年3月発売の月刊誌『サイゾー』に掲載された『“初登場第1位”は上げ底か!? ジャーニーズは超VIP待遇!? 事務所とオリコンの蜜月関係」なるタイトルの編集部記事に寄せたコメント。ただし、同社自身認めているように、烏賀陽氏は2003年2月発売の週刊誌『アエラ』(朝日新聞社)に「オリコン独占去った後チャートはどう読む?」というタイトルの署名記事を書いており、それも根拠不明で誹謗中傷したことが発端だという。 そのためなのだろう、通常、名誉毀損訴訟では出版社も訴えるし、まして『サイゾー』記事はコメントを寄せているだけなのに、そのコメントの箇所だけが名誉毀損に当たるとして烏賀陽氏だけ、それも5000万円という高額訴訟を提起したのだった。 それだけでも十分に特異だが、加えて、同社の場合、同社プレスリリースのなかで烏賀陽氏が名誉毀損を認め、謝罪したら「提訴はすぐ取り下げます」(前出・社長プレスリリース参照のこと)と、提訴が“恫喝手段”であると公言しているといえ、これまた特異。 こうしたことから、自然発生的に烏賀陽氏を支援する動き、また、「オリコンは資本力を背景に横暴だ!」といった声が出て来ており、オリコンの思惑とは違った展開を見せているとの指摘もある。 こうしたなか、本紙は実に興味深いコメントをもらうことが出来た。 その人物とは、現在、政治ジャーナリストで、元『総合芸能市場調査』編集長の渡辺正次郎氏。 この雑誌、現在は『ORIGINAL CONFIDENCE』という。日本で初めてのレコード売り上げランキング誌で、その創刊(1968年1月)から約5年間編集長を務め、今日の同社のヒットチャートの調査方法の元を作ったと自他共に認める実力者だ。 ーー提訴のことはご存じですか。 「聞いている。小池(聰行前社長。2001年死去。現社長は長男)さんと2人でこの雑誌を立ち上げたが、彼は音楽はまったくのド素人で、調査する店の開拓も何もかもボクが1人で一から作ったんだから」 ーー結論から聞きますが、意図的にチャートを上下させることを当時はやっていたんですか。 「やったというか、操作はできるし、また操作できるような仕組みを考えて作ったんです。それはそうでしょう。高額なこの雑誌をレコード会社1社で何冊、何十冊も買ってもらい、その上、広告までもらうんですよ。レコード会社側が“今年はこの新人で勝負する!”、“この歌で勝負する!”といったら協力して(順位を上げて)当然でしょう。そうしないとゼニを取れないでしょう。やむを得ないことです」 ーー『サイゾー』記事によれば、なかでもジャーニーズ事務所とは癒着している疑惑が出ているようですが。 「もちろんですよ。バーニングともそうでしたね。 逆説的な言い方だけど、佐良直美の『世界は二人のために』を間違って2位にしてしまったことがあったね。忙しくて、計算を間違えたんですよ。それでレコードを出していた日本ビクターと揉めたんだが突っ張った。“レコードの売上げだけなら1位かも知れないが、うちは有線のデータも加味していてそれだと2位だ”ということにしてね。 レコードの売上げ枚数だって、当時はいい加減でしたよ。忙しくて、店側はいちいち1週間とか細かい売上げ枚数のデータなんか出して来ない。その場合、“じゃあ、今回は○枚ということにしておきますから”なんて、こちらで言ってね(笑)」 ーー現状はわからないですよね。 「当時から比べれば、かなり正確になっただろうが、ボクは小池(故人)にはずっと、“厳密にやるのはダメだぞ!”と意見していたからね。ビルボードとの提携話が来た時も、“乗っ取られるからダメだ”と断らせ、後で彼から“おっしゃる通りでした”と言われたんだから。いまでもボクの方針の延長戦で、操作できる仕組みにしているのは間違いないと思いますよ」 そして、こう付け加える。 「もし、(提訴された)そのライターが助勢を頼んで来たら、ありのままに証言してあげてもいいよ。本当のことだから」…

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