アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

日興の粉飾決算疑惑、SESCが調査

 本紙でも2006年1月2日に指摘しておいた、わが国証券大手・日興コーディアル証券などを率いる「日興コーディアルグループ」(東証1部)の2005年3月期決算につき、不適切な会計処理をした疑いがあるとして、証券取引等監視委員会(SESC)が課徴金の制裁も視野に入れて調査していると、12月16日「日経新聞」が1面トップで大きく報じている(写真)。 これに対し、日興コーディアルグループは同日、同社HPに「一部報道について」とのお知らせを載せながら、「何も申し上げることはございません」としているところに事態の深刻さが読み取れる。 ごく簡単に言い切れば、グループ会社同士の取引は通常、利益について相殺すべきところ、日興コーディアルグループは利益の出ている一方のグループ会社だけを連結し(もう一方の同額の損失が出ているグループ会社は連結外に)約140億円の利益を計上。 これによる日興コーディアルグループの連結経常利益は22%、最終利益では36%を占めた。 そしてこの利益を水増しした疑いのある05年3月期の財務資料を公開し、05年11月に500億円の社債を発行している。 したがって、この疑惑が真実なら、投資家に虚偽の情報を伝えて投資させた可能性が出て来て、そうなると株主代表訴訟を起こされる可能性も出て来る。 いずれにしろ、多くの上場企業の手続き代行等を行っている資本市場の担い手である大手証券会社グループ企業自らが、疑いを持たれるような会計処理をしていたこと自体、問題だろう。 昨今、“危ない上場企業”の第3者割当などによる資金調達が闇人脈の格好の稼ぎ場になっているといわれるが、その原因の一つが、巨額の手数料欲しさの証券会社が、本来上場に値しないような企業でも幹事会社を引き受ける点にあるともいわれる。 証券会社のモラルを改めて問う上で、この疑惑、今後の行方が大いに注目される。…

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