本日午前、ヘラクレス上場の新築マンション室内コーティング総合施行会社「アライヴコミュニティ」(東京都新宿区)の臨時株主総会が開催され、創業者兼社長だった福岡浩二氏(冒頭右写真)ら2名の取締役が解任される模様だ。
福岡氏の解任理由は、本紙既報(今年6月19日)のように、正式な手続きを経ることなく、同社から2億円を引き出したとされる件。
もっとも、6月19日記事でも疑問を呈したように、実際に引き出された額は5億円で、残りの3億円は西岡進氏(冒頭左写真)の妻が代表を務める「日本ライフクリエイト」に出金されていた。
そう、菱和ライフクリエイト事件で無罪を勝ち取ったものの、創業者ながら同社を追われた御仁。
その西岡氏はアライヴに、当初は松尾隆氏が仕掛けたものの資金が集まらなかった「フォレスト・フォールディングス」、さらに「バリューアップ」を通じて資金を注ぎ込み(総額約12億円)、上場企業トップへの返り咲きを狙っていた(現在は兄がアライヴ社長)。
対する福岡氏は、同じく大株主だった「EASTERN ALLIANCE ENTERPRISES」を背景に対抗したが、いま現在、西岡派が同社株式の過半数以上を握っている模様で、そのなかで浮上したのがこの2億円不正出金を理由とする福岡元社長追放劇だった。
本紙に、この件の真相を知り得る複数の者から情報提供があった。それによれば、この件は、西岡氏が福岡氏を“ハメた”結果だという。
この不正とされる出金が行われたのは今年5月29日のことだが、その3日前、福岡氏は西岡社長、西岡進氏に呼び出され、東京六本木ヒルズのグランドハイアットホテル内で会合を持ったという。そして、そこで西岡氏から以下のような、驚くべき要求が突きつけられたというのだ。