本紙は10月22日、オリンパスが08年に約730億円も投じて買収したものの、巨額の損失を出した「アルティス」「NEWSCHEF」「ヒューマラボ」3社の件につき、東証2部の投資会社である旧「ジェイ・ブリッジ」(JB。現「アジア・アライアンス・ホールディングス」)の子会社「ジェイ・キャピタルマネジメント」(JCM)が関与していたとの会員制情報誌『FACTA』の記事を紹介した。(冒頭写真=「毎日」10月27日記事より)
だが、その後、同記事の記述に関しては不正確な部分があること、また、この3社の仲介で巨額の利益を得た勢力は他の複数の買収案件でも巨額の利益を得ている可能性があること、さらにそこには著名な弁護士も深く関与していた可能性があることが判明したので、以下、報告しておく。
まず、10月22日の記事で、『FACTA』は前出3社を買収した英領ケイマン島のSPC「Dynamic DragonsⅡ SPC」(DDⅡ)は、JCMが組成したものとの記述を紹介したが、どうやらこれは正確ではないようなのだ。
さる事情通は、こう解説する。