アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<短期集中連載>麻生副総理と地元町長との癒着疑惑(5)競艇場トラブルに見る独断町政

 本連載で見て来たように、麻生太郎副総理の選挙区でもある福岡県遠賀郡芦屋町政には疑惑が少なくない。そして、麻生グループと同町また波多野茂丸町長との関係を思うと、麻生氏という“虎の威”を借りてのことと思わないわけにはいかない。
その典型例が、同町が主催している芦屋競艇場(冒頭右写真)を巡る住民とのトラブルでの法も議会も無視しているかのような独断専行ぶりだ。
全国には現在、競艇場は24あるが、いずれも民間ないし市以上の自治体で、町が主催する芦屋競艇場は唯一の例外。
 それは、町内には広大な航空自衛隊芦屋基地があり、同基地設置(42年設置。米軍接収を経て60年に新編)の見返り(地域振興策)という政治的要素が強いようだ。
この芦屋競艇場、ピーク時の79年には芦屋町に39億円の収益をもたらしていた。しかし、バブル崩壊後の90年には半減。その後、赤字にまで陥っていた。
こうしたなか、元宮司、町会議員3期務めた波多野氏は07年5月、町長に就任するや、業界初のモーニングレースを実施したり、場外発売場が次々出来(現在、外向発売所も含め9箇所)、再び黒字化させた点については評価の声もある(芦屋競艇場の内部留保金は約55億円)。
しかし、所詮は公営バクチ。加えて、議会を無視して12年9月、場外発売所の一つ「ボートピア勝山」(福岡県京都郡みやこ町)の土地・建物を、それまで所有していた東京の施設会社「ビーケイ」から町が無償譲渡を受けるに至り批判、そして疑惑の声さえ上がっている。
(上写真=芦屋競艇場敷地内に建設中の学校給食センター現場の表示。受注したのはスーパー麻生同様、麻生系建設会社「サカヒラ」)

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