アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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判決近し――あの青山清利の最新事情

 本紙でも既報のように、資金繰りの厳しい企業(「エステート21」、“危ない上場企業”も含む)に闇金融資し、あわよくば乗っ取っとろうとした疑惑に加え、未公開株詐欺、さらには複数の銀行から融資詐欺まで働いたとして13年5月を手始めに何度も逮捕されたあの青山清利被告(42)――。
本紙で報じたのは13年12月、横浜銀行からの約1億円融資詐欺で再逮捕されたのが最後。昨年末、約1年半ぶりに保釈になったようだが、現在、どういう状況なのか?
まず、ゲルマニウム商品の総合商社「創健舎」(東京都新宿区)が近く上場すると偽って同社の未公開株を販売し4億円以上騙し取ったという詐欺容疑の方は、昨年10月ごろ一審判決(求刑は8年)が出て、青山被告(横写真)は証拠不十分で無罪になったという。
「青山は保釈後、自分のフェイスブックで『無罪になった』と自慢げに語っています。ですが、検察は控訴しこの6月ごろから控訴審が始まり予断を許しません」(関係者)
未公開株詐欺容疑の後、横浜銀行からの約1億円融資詐欺容疑で一昨年12月に再逮捕。その後、昨年2月に今度は三菱東京UFJ銀行からの約2億円の融資詐欺で再々逮捕。すでにこの銀行融資詐欺の方は結審しており、この4月下旬に一審判決が出る予定だ。
「未公開株詐欺の方は共犯の証拠が乏しく一審無罪(未公開株の社長は一審実刑)の結果となりましたが、銀行融資詐欺の方は部下とのメールなどの物証が出て来ており、青山は無罪から一転、管理責任だけは認めると方向転換したため昨年末に保釈が認められたと聞いています。もっとも、約3億円の被害額は全額返済し執行猶予を狙っています。それぐらい返してもまだ10億円は動かせるともいっており生活するカネには全然困らない。しかし求刑は5年ですし、心証もよくないからどうなんでしょうか」(同)
別の関係者によれば、青山被告は部下に責任を押し付ける供述をしており、青山グループ関係者は疑心暗鬼となり、青山被告の求心力は急激に落ちているとも。

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