4月17日、総合IT企業志向の「MCJ」(6670。マザーズ。東京都千代田区)は子会社「ワールド情報システム」(大阪府堺市)の所有する全株式(100%)を、同社代表で創業者の織田明氏が買い戻す契約を締結したとIRした。
「産経」(大阪版)が、元従業員が、整骨院向けのシステム開発・販売会社であるワールド社が「架空リース」契約をやっているとして、近く詐欺罪で大阪府警に告発するとの記事を4月9日、10日と掲載。これを受けてのこと(ただし、この時点の産経記事はワールド社、MCJ共に実名は伏せていた。18、22日記事は実名。冒頭写真は22日記事)。
もっとも、MCJはワールド社及び織田社長にヒアリングした結果、「外形的に見て不適切な取引が行われていた」とするものの、織田氏も今回指摘されるまでそれが外形的に不適切だと認識してなかったし、犯罪性は否認しているともIR。
それにも拘わらずMCJは即座にワールド社を切り捨てた。
本紙はその「告発状」を入手。それによれば、会社上げて組織的に架空リースを繰り返していたというのだから、織田社長が認識してなかったとはとても思えないのだ。
以下、「告発状」より詐欺手口記載部分を抜粋する(一部要約)。