アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「危機管理学会」内紛が端緒か――拓大・渡辺総長に、複数のバッシング情報

「拓殖大学」(本部・東京都文京区)といえば、首相・台湾総督・陸軍大臣まで務めた桂太郎が1900年に創立。第二次世界大戦前には拓殖学(植民政策学など)を中心とした教育機関だったことから、右翼系大学ともいわれている。もっとも、そうした経緯から現在はアジアを中心とした国際開発の人材育成を主力としているとも。
 その拓大の渡辺利夫総長(横写真。75。11年12月から就任)に、看過出来ない数々の疑惑が浮上しているという。
契機は、本紙で「日本安全保障・危機管理学会」(東京都千代田区)を取り上げたこと。同学会の会長を渡辺総長が勤めている関係から、新たなバッシング情報が出ているようなのだ。
まずは、その渡辺総長のトップとしての資質疑惑から。
ある同大関係者は、慰安婦問題で「性奴隷」表現の削除求めたり、中国の脅威を強調することなどで知られる民間シンクタンク「国家基本問題研究所」(櫻井よしこ理事長)の理事を石原慎太郎氏らと務めるなど、渡辺氏も、当然ながら右翼シンパであり、それを基本に総長に推されたものと思っていたという。
ところが、渡辺総長をある程度知る者の多くは、実は渡辺総長のことを“偽装右翼”と漏らしているというのだ。
そして、その如実な具体例の1つとして、『拓殖大学百年史-昭和・平成編』(13年3月発行)の「発刊のことば」の“草稿”を挙げる。
「渡辺氏のこの草稿には、『この大戦(=太平洋戦争)が日本を亡国の淵に立たしめ、アジアの各国に癒し難い惨禍を及ぼしたことは、事実の問題としてこれを重く受け止めねばならない。少なくとも拓殖大学の指導者たちは、この事実を“深く懺悔(さんげ)”し、その上に立って戦前期における海外雄飛の伝統を・・・』と記されていた。

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