9月9日午後1時半から名古屋地裁において、ヤメ検弁護士・城正憲被告(=写真。66)の論告求刑公判があり、検察側は懲役1年6月を求刑した。
本紙でウォッチし続けているように、当局は暴力団山口組の最大組織「弘道会」(本部・名古屋)の資金源と見て佐藤義徳被告を徹底マークしていたところ、佐藤被告はその警部を部下を使って脅迫。その佐藤被告の顧問弁護士だった城被告は、別件で逮捕された佐藤被告と接見中、佐藤被告の指示に従い、脅迫の実行犯とされるグループ元幹部・青木公司被告に対し、別の元幹部を通じて、逃亡資金約500万円、また他人名義の番号で通話が可能になる携帯電話用SIMカードを渡したとされる。
このため検察側は「(弁護士が立会いなく接見できる)秘密交通権を悪用した犯行は大変悪質で、城被告の役割は重大で巧妙である」旨主張し実刑を求めた。