黄檗宗といえば、臨済宗、曹洞宗に次ぐ禅宗。京都府宇治市の「萬福寺」(冒頭右写真)が大本山の寺院。江戸時代初期の1654年に中国から招聘された中国臨済宗の隠元隆琦(同左写真)に始まり、開山したのも隠元。
その由緒ある黄檗宗の愛媛県松山市の末寺の住職と檀家総代(会社社長)が共同で、背後に「反社」の影が見え隠れし、いま大型詐欺で大阪府警に相談が持ち込まれている疑惑企業から億を超える借金をし、利子が膨れ上がり、借金の片にすでに末寺の伽藍本堂、その敷地まですべて「売買契約書」を結ばされ、実質、貸し手のものになっているという。
もっとも、それだけならその末寺を切り捨てれば済む話とも思うのだが、実は末寺といってもその住職はなかなかのやり手、実力者で、問題相手の檀家総代と共に大本山側の要職も務めており、すでに本山の信用を背景にファンド資金まで募っているそうだ。