自民党総裁選(9月10日告示、22日投開票)に麻生太郎、小池百合子、石原伸晃に加え、与謝野馨も出馬の方向だという。
ポスト福田は麻生で決まりなのに、敢えて総裁選をやるのは、安倍、福田と2代続けて政権を「投げ出した」自民党のダメージを、お祭り騒ぎで少しでも薄めるためだ。だから、自民党国会議員のなかでさえ人望も見識も実績も麻生より大きく劣るものの、“わが国初の女性首相”、“若さ”をアピールできるということで小池と石原を持って来た。自民党員、そして我々国民はバカにされているのだ。
「01年の総裁選では小泉元首相が、下馬票では圧倒的に優位とされた橋本龍太郎元首相を大差で破り、あの小泉ブームを作りました。その再来を期待し、その上で解散・総選挙に臨み、議席の減少を少しでも減らしたいということ」(ベテランの政治評論家)
いくら自民党が能天気でも、いまさら小泉ブームの再来でもあるまい。だが、この総裁選が一種のめくらましを狙っているのは明らかだ。