アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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いよいよ事件にーー「電通」子会社からのLED関連詐欺で警視庁組対4課が家宅捜索

 大手広告会社「電通」(4324。東証1部)の子会社「電通ワークス」(東京都中央区)に、架空のLED(発光ダイオード)照明の販売仲介を持ちかけ、製造経費などの名目で資金を騙し取った容疑で、警視庁組織犯罪対策4課は11月8日、LED製造開発会社「ワールド・ワイド・エンジニアリング」(WWE)など関係先数十カ所の家宅捜索を始めたと、大手マスコミは一斉に報じている。
電通ワークスは電通がLED照明に着目して05年2月、設立。しかし、畑違いのためメーカーでもなければ、むろん技術力などを持っていない。あくまでLEDブームに便乗し、電通の信用で持って一儲けしようとの思惑からで、営業力すらなかった。
そのため、販売代理店にコンビニやチェーン薬局などからの店舗照明の一括受注などの営業を委ねた。ユーザーと製造会社の間を仲介し、サヤを抜くわけだが、原価の大きな割合を占める半導体チップはメーカーが強気で現金取引が基本であることから、資金力のある電通ワークスは代理店側からの注文時点で、注文額の半分を前渡しすることにしていた。
それを悪用し、代理店が架空発注。しかも、そのなかに反社関係の者も絡んでいたことから、今回警視庁組対4課が乗り出したということであるようだ。

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