上告したものの棄却され、会社法違反(特別背任)で懲役4年が確定し、10月3日に東京高検に出頭。すでに同月21日から「喜連川社会復帰促進センター」(下写真。栃木県。民間企業が運営に一部参加する新型刑務所。犯罪傾向が進んでいない者を収容する)で刑に服している井川意高・「大王製紙」(3880。東証1部)前会長(49)。
周知のように、カジノにはまり込み、総額106億円余りを大王製紙関連会社7社からカジノの負けの返済のために不正に借り入れ、内約55億円が未返済で損害を与えたとして11年11月、東京地検特捜部に逮捕され、世間を騒がせたあの御仁だ。
騒動の渦中、井川服役囚はマスコミに一切答えなかったが、逮捕前に懺悔録を書いていた。それが本書だ。
本書では、小さいころの家庭環境(特に大王製紙社長だった父との関係)から東大時代、大王製紙入社から社長になるまでの半生を回顧しながら、いつからなぜ、どうのように自分がカジノにのめり込んでいったのか、さらに芸能人を始めとする著名人との交遊録についても赤裸々に記している。
登場するのは50名以上。なかには宮沢りえ、市川海老蔵、伊藤英明、二谷友里恵、堀江貴文、石元太一、さらにジャニーズのタレントや元AKBメンバーなども。