アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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大物政治家暗躍説もーー「馬毛島」買収合意に暗雲か

 紆余曲折あったものの、今年1月11日、米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)のため、鹿児島の沖にある「馬毛島」(下写真)の売買契約に向けた「確認書」を土地所有者「タストン・エアポート」(東京都世田谷区)と交じらしたことを明かしたわが国政府。買収額は約160億円の見通しという。(冒頭写真=「毎日」1月12日記事)
ところが、ここに来てその雲行きが怪しくなって来た。
本紙でも既報のように、この合意書は、これまで防衛省との間で揉めにもめ不信感を持つ立石勲氏ではなく、次男で副社長だった立石薫氏との間で交じらわされたのだが、その薫氏が今年2月19日、タストン社の代表取締役も取締役も解任され、勲氏が同日付けで代表取締役(取締役も)に復帰していたことが明らかになったからだ。
 本紙では内紛になっているとの情報を得、今年3月半ばからタストン社の法人登記を上げようとしたがずっと閲覧不可だった。そして昨4月12日、ようやく可能になった(以下にその謄本転載)。
「閲覧不可だったのは、薫氏が解任に対しその差し止めの仮処分を東京地裁に申し立てていたため。しかし4月8日に却下になりました」(関係者)
復帰した立石勲氏は売却額につき、以前から400億円ともいわれる巨額を主張しており、代表復帰の狙いは売却価格のアップと思われる。
というわけで、年内契約、今年度中の馬毛島の引渡しに暗雲が立ち込めて来た。

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