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国税、関与の公認会計士、脱税容疑で強制調査ーーグッドウィルのクリスタル買収の闇にメス

 人材派遣大手「グッドウィル・グループ」(現ラディアホールディングス)が2006年11月、最大手の人材派遣会社「クリスタル」(京都市)を買収したのは、まだ記憶に新しいだろう。
詳細は後述するが、この買収は直に行われたものではなく、「人材サービスファンド投資事業有限責任組合」(東京都港区)と「コリンシアン投資事業有限責任組合弐号」(同。冒頭写真図=当時のグッドウィル公表資料、では人材サービスファンド、コリンシアファンド略)という秘匿性の高い2つのファンドを通じて行われた。そのファンドを主宰したのは、「日経」報道(17日朝刊。下写真記事)では伏せられているが、中澤秀夫氏という公認会計士だった。
その中澤氏の脱税容疑が強まったとして、東京国税局は16日、所得税法違反(脱税)容疑で強制調査に着手したという。
実は以前から、この買収の不可解さに関しては一部で指摘されており、本紙も中澤氏の履歴などを踏まえ、何度か報じていた。


問題のコリンシアンへ人材サービスファンド(グッドウィルの100%子会社)を通じて出資していたのはグッドウィル側だけでなく、303億円投じた外部投資家(X)がいた。つまり、コリンシアンにはグッドウィル分(883億円)と併せ1186億円の資金が集まっていた。
そして06年12月、グッドウィル側は、「人材サービスファンド」がコリシアンファンドを離脱するかたちで関係を精算している(同時に、人材サービスファンドは解散)。この際、グッドウィルは持ち分に応じたクリスタル株約67%を取得したに過ぎない。
クリスタルの創業者・林純一氏側には500億円が支払われている。したがって、実質、X氏側はクリスタル株23%に加え、383億円(1186億円?500億円?X氏出資分303億円)儲けたことになる。
当然、これだけの利益を得たのだから、同ファンドを主宰した中澤氏も巨額の手数料を得たはずだ。
では、このX氏とは誰なのか。
中澤氏との過去の関係などから、仕手筋で有名な畑崎廣敏氏、または広域暴力団・山口組傘下の団体名が囁かれていた。
今回の国税の狙いは、表向きは中澤氏ということになっているが、当然、X氏などにも向けられているはずだ。
なお、本紙の以前の記事でC氏に止めていた、クリスタル創業者・林氏の信任厚かった人物とは茶床信輝氏を指す。「エヌシーコーポレーン」(大阪市北区)というコンサルタントを行う有限会社の取締役を務めている。

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