東証2部だった「春日電機」を舞台にした会社法違反(証券取引法違反)で篠原猛元社長が逮捕されたことで、次々と当時の疑惑が噴出して来ているが、そのなかに、証券会社社長と組んでのインサイダー疑惑も出ている。
インサイダーといえば、警視庁は、篠原容疑者が以前、社長に就いていた元上場の「オックスホールディングス」の件で調べているとされる(冒頭写真=「毎日」1月13日夕刊)が、新たに出て来たのは春日電機株に関するものだ。
篠原容疑者が春日電機を乗っ取れたのは、鹿内隆一郎氏が共闘したからであることは既報済だが、両者の関係決裂により、08年9月、鹿内氏が自身の投資会社「グローバックスホールディングス」で持っていた20・3%分の春日株を篠原容疑者個人、それに篠原容疑者の関係会社2社で買い取ったことも以前述べた。
インサイダー疑惑が上がっているのは、その直後のことだ。