アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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当局も注目する「シルバー精工」の会社買収案件

 東証1部上場、編み機縮小し事務機やミネラル水生成器展開も経営難が続く「シルバー精工」(東京都新宿区)は10月31日、特別損失の計上と、それによる業績予想の修正を発表した。
連結子会社の事業が、事業環境の悪化により進まないので、念のためにこの連結子会社取得時ののれん代に関して減損処理することにしたとして、特別損失を単独では37億4800万円、連結では44億2000万円計上した。
そのため、2001年3月期の連結業績予想は純利益49億円もの大幅赤字になるという。
もっとも、すでに株価は10円以下に突入するような状況故、いまさら大幅な株価下落も起きなかった。問題は、この連結子会社が「創研」(本社・長野県上伊那郡南箕輪村。写真=東京支店の入居ビル)という事実。
本紙は昨年2月、シルバー精工の経営に介入した闇人脈が、同社から資金を引き出すために、価値のない会社をシルバーにベラボー名な高値で買わせた疑惑を報じている。
その会社が創研であり、今回、「事業環境の悪化」などを口実にしているが、その買収額は39億円だったことを思えば、まさに懸念通り、無価値な会社を買収していたことを同社自身が認めたということだ。
なぜ、ここに来てシルバーはそんな行動に出たのか。それには、ある理由があった。

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