11月始め、石川県警は恐喝未遂で会社役員Yを逮捕した。
被害者男性はスナックを経営していたが、従業員の給料が未払いだとして殴るなどの暴行を加え、70万円の借用書を書かせた容疑だ。ちなみに、このY、傷害、監禁、ひき逃げなど多数の前科がある。
これだけ見ればよくある事件かも知れないが、関係者によれば、このY、山口組系の地元の3次団体構成員だという。そして、地元を中心とする複数の地銀、信用金庫から事業融資名目で資金を引き出す融資詐欺メンバーの一員だという。
このメンバーのなかには他の山口組系直系組織の構成員、フロント企業、会計士、さらには銀行側の支店長が協力しているケースもあり、すでに100件以上の融資引き出しに成功しているという。
そして、こうした人物の名前、フロント企業名、手口などを書いた詳細な「告発文書」(冒頭写真)も登場している。
やはり、みずほ銀行の暴力団への融資表面化を契機に、放置されている別の暴力団案件にメスを入れてもらいたということであるようだ。
それによれば、融資詐欺に協力、アドバイスするのも暴力団(関係者)なら、その融資を依頼する側も暴力団(関係者)という。