アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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12月1日から、ついに解体される朝日新聞社会部

本紙は05年4月24日、「箱島体制下だから起きた!? 朝日新聞の武富士5000万円問題。社内からも批判轟々」なるタイトル記事を報じている。  そのなかで、箱島信一社長(当時)に対し「ともかく、箱島社長はとんでもないよ。“うちに社会部なんかいらない。潰してしまえ”というのが持論だからね。経済部出身の彼は、権力を批難するという発想がない。仲良くやれば、経営的にも儲かっていいという発想なんだ」という声を紹介しているが、その路線を基本的に引き継いだ秋山耿太郎現社長の下、その心配が本当に現実化することがわかった。 12月1日を持って、朝日新聞本社も「社会部」という部署名はなくなり、「社会グループ」となるそうだ。 秋山社長は1968年京大法学部卒、朝日新聞社入社。朝日新聞社東京本社政治部長、編集局長を歴任し、2001年取締役、2003年常務。そして05年6月24日から社長に就任している。 (写真=NHK改変問題の「取材資料流出」で頭を下げる秋山耿太郎社長。左から2人目。05年9月。「毎日新聞」WEBより) 「すでに西部本社などは『報道センター』という名前に変わっていましたが、東京からも『社会部』の名称は消えるんです。しかも読売や毎日などに先駆けて一番にです。もちろん、これは単に名前が変わるに止まりません。 昨年9月、長野総局記者の偽造メモ問題が起きた際、秋山社長は“解体的出直し”を訴え、新社長に期待する向きもありました。秋山社長は社会部も含め、部というこれまでの体制が“記者クラブ制度”に乗っ取ったもので、今後はそれに過度に依存しない新体制としてやるためと広報しています。しかし、それは建前で、現在の社会部に該当する部員が大幅縮小される事実を見れば、社会部潰しであるのは明かです。もう朝日は終わりですよ」 現役の複数の社会部記者からは、こう本音の声が漏れる。 思えば、例のNHK改変問題では、「訂正しない」と宣言したはずなのに、その記事を書いた社会部の本田雅和記者は今年4月1日付で「アスパラクラブ運営センター員」に異動になっている。 同部署は健康や子育て、資産運用などの生活情報やイベントを提供する会員制読者サービス部門。社会部一筋の50代の本田記者が、これまでの経験を十分に生かせる部署とは到底思えない。社内では“左遷”と見られている。 また、この異動に先立つ今年3月からは「ネットワーク記録・分析システム」なるものが導入された。全社員を対象に、会社のサーバーを経由したメール送受信、ウェブサイトの閲覧記録を3年間保存、その記録をチェックできるというもの。 「NHK改変問題で、いつまで経ってもうちは反論しないし、取材時の録音テープも出さないものだから、業を煮やした誰かが昨年8月、『現代』にテープ起こしとしか思えない詳細な取材メモが載ったでしょう。それに対し、社内監視システムを敷いたということ。自由な言論を掲げる報道機関が検閲まがいのことをするのだから、救いようがありません」(朝日新聞中堅記者) 秋山社長の下、現在、「ジャーナリスト宣言」なる自社CM(上掲にポスター写真)のフレーズが流れているが、どこがそうなのか。 「結局、箱島前社長が出た経済部から、秋山社長の出た政治部がより力を持っただけのこと。政治部の奴らは、腐敗を追及する我々身内であるはずの社会部記者から、政治家を守るのが仕事ですからね(笑)」(同)…

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