アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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検察はどこまで迫れる!? ゼネコン汚職事件の闇ーーハンナン系建設会社を暴力団関係業者と認定(以前の捜査チャート図付)

ご存じのように、東京地検特捜部は福島県知事を逮捕、一方、大阪地検特捜部は和歌山県知事の逮捕を目指し、すでに側近だった元県出納長等を逮捕している。
かつて公共工事選定に絡む自治体トップの贈収賄事件といえば、賄賂は業者側から直に手渡されていた。
だが、93年のゼネコン汚職事件で懲りた彼らは、以降、間にダミーを噛ませるようになった。
 今回の福島県知事汚職事件ではスーツ会社社長の弟、一方、和歌山県知事の同疑惑では、友人の元ゴルフ場経営者がその役割を果たしていたと見られ、それが今回の贈収賄事件の特徴だ(横の写真図=「毎日新聞」11月3日より)
しかも、今回の捜査で検察は地方自治体トップだけでなく、その背後の闇社会にも始めて本格的にメスを入れようとしている。
全国紙では大阪版でしか報じられていないので、東京では知らない読者も多いと思うが、その動きの一端が、あのハンナン系建設会社「昭栄興業」(大阪府羽曳野市)の社長等の逮捕と見る向きもある。
(冒頭写真 昭栄興業の手がけた特別養護老人ホーム。同社HPより)

 10月13日、大阪府警捜査4課は、同容疑者等を、勤務実態のない一級建築士等11名を社員と偽って国土交通省に報告していたとして、建設業法違反(虚偽申請)で逮捕した。続いて府警は10月30日、この「昭栄興業」を、「暴力団と社会的に批難される関係がある業者」と認定し、府契約局に通報した。
これは、公共企業が暴力団の資金源となるのを防止するために府要綱に基づく処置だが、こんな通報をされた企業は公共工事から外されて大きな打撃を受けることから、過去、この通報がされたことは下請け業者で1例あるだけ。府指定業者としては初のことだった。
「今回、和歌山県談合事件で逮捕された元ゴルフ場経営会社社長は、ハンナンの浅田一族とも親交があり、この『昭栄興業』との関係をバックに睨みを利かせていたようです」(取材している記者)
この元ゴルフ場経営会社社長が大阪地検特捜部に逮捕されたのは10月12日。大阪府警はその翌日、「昭栄興業」社長等を逮捕しており、両者は連携しているという。
一方、福島知事の逮捕の発端である「水谷建設事件」の別ルート、東京電力の絡む件では、同じ山口組系との深い関係は地検に早くから把握されている模様だ。
実際、本紙の取材でも、ある関係者が東京電力側の指示で動いたところ、“敵”と勘違いした山口組系某組に拉致されたケースを確認している。その後、“仲間”であることが判明して釈放されたら、数日後、水谷建設社長(当時)当人から電話があり、“迷惑料”といって小切手を渡されたという。その額は数千万円だったというから、その利権の大きさが窺い知れる。
ところで、本紙・山岡はこの「昭栄興業」を始めとするハンナン側と山口組との関係について、すでに2004年6月3日、「ハンナン・浅田満氏と山口組との関係。大阪府警はどこまで迫れるか」と題して前身のブログで報じている。ちょうど、偽牛肉事件で騒がれた時のことだ。
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なお、ここに添付した捜査当局が作成したと思われる「チャート図」は、この2004年6月記事の材料になったもの。その少し前に流出したものと思われる。

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