アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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某上場企業にも関連疑惑浮上――「エステート24」秋田社長ら逮捕・起訴のその後

 太陽光発電システム販売実績で国内№1の「エステート24ホールディングス」(大阪市北区)を創業、率いる若手有望経営者ということで注目を集めていた秋田新太郎社長(冒頭写真。28)と元同社財務担当執行役員・田中智久容疑者(36)が大阪府警に逮捕されたのは、本紙でも既報のように10月19日だった。
その後、11月8日に大阪地検は両者を起訴。そして、関係者によれば12月25日に大阪地裁で初公判があったという(西田真基裁判長)。
 一方、エステート24は秋田社長ら逮捕後、融資詐欺を行う上で同社決算を粉飾していた疑惑も浮上、また信用低下や資金返済の関係などから経営が立ち行かなくなるのではとの見方もあったが、起訴と共に保釈された秋田社長は現場に復帰。逮捕後、業務は自粛されていたものの11月11日から通常営業を行っている。
なお、同社HPは再開しているが、秋田社長の逮捕・起訴に関しての見解は一切載っていない。
(上写真=今年10月2~4日に関西PVエキスポで開催された同社展示会に出演していたボブ・サップと曙)

しかし、12月25日の初公判では、秋田・田中両被告共、起訴事実を認め、秋田被告は「みずほ銀行や関係者に多大な迷惑をかけた」として深く頭を下げたという。
なお、検察側の冒頭陳述によると、秋田・田中両被告は自転車操業状態だったことから、昨年9月、顧客から入金される予定だとする2億円以上の債権の書類を偽造し、約2億円を騙し取り、そのほとんどを借金返済に充てたという。
 ところで、注文住宅会社「タマホーム」(1419。東証1部。東京都港区)はエステート24にとって太陽光システムの販売・設置の大口取引先だったが、秋田社長ら逮捕・起訴後の11月15日、タマホームは直の取引をしていた子会社「ジャパンウッド」(同)の山口吉夫社長を解任すると同社HPでIR。解任理由は売上げ計上や代金回収で不適切な処理を行っていたためとされ、同日付で第三者委員会を設置した。(街宣していた取引先の1社は同社だった)
この子会社の今年5月期の売上高は約51億円(ただし今年1月に一時、青山清利被告がエステート24を乗っ取った後、取引は打ち切ったとされる)。対するエステート24の売上高は昨年12期で約135億円だった。調査結果が注目される。

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