アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

TVCMでもお馴染み――大手飲食店社長が「暴力団絡み」でデッチ上げた!? 恐喝事件

 近年、暴力団への締め付けがますます厳しくなっているなか、例え本人が暴力団組織に所属していなくても、暴力団の名前を出して脅し、まして恐喝すれば厳罰が待っている。当然のことだろう。
だが、逆にこの状況を悪用し、「暴力団の名前を出して脅された!」と訴えたらどうだろか。それだけで当局側に卑劣な犯行と頭から思い込まれ、当事者の供述だけで物証も皆無なのに逮捕・起訴され……。映画にまでなった痴漢冤罪事件の構造にも似ている。
そんな冤罪事件がある。
本紙が“冤罪”と断定するのは、犯人とされたA氏(前科無し)は一審で懲役2年の判決を受けたが、控訴審で逆転無罪になっているからだ。
しかも、被害者とされたのはTVCMでもお馴染み、全国展開する大手飲食店経営会社社長。ただし、社長は思い込みからではなく、最初から相手をハメて事件をデッチ上げようとしたと思われるところが一般的な痴漢冤罪事件とは異なる(痴漢冤罪事件でも、被害者女性側がデッチ上げカネを取るケースが少数ながらある)。
一審判決文によれば、社長は「山口の山健って知っている? それじゃあ、山健の井上組長って知っている? そんな態度取っているとひどいことになるよ。後ろの人間が出て来ちゃうよ」などと脅され現金250万円を要求され、身体等への危害を感じて2日後に50万円を支払ったという。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧