事件の進展がまったく見られない、昨年末に発生した「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」(9936。東証1部。京都市山科区)の大東隆行社長(当時)が射殺された事件――。
発生直後にはいろんな説が流布され、そのなかには、王将子会社(解散)が福岡県のゴルフ場に約90億円貸付、そのかなりが焦げ付いた件も取り上げられていた。
だが、本紙では昨年12月23日記事で、この融資が行われたのは98年12月(ゴルフ場に同額の仮登記が設定される)ごろのことで、05年5月ごろにはこの不良債権問題は解決していると考えるのが自然だと報じていた。
ところが、その後の取材のなかで、この90億円とは別に、20億円の債権が存在していることがわかった。