アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「アイリスオーヤマ」がLED商標巡り、優越的地位で持って何とか和解へ

 生活用品大手「アイリスオーヤマ」(宮城県仙台市。大山健太郎社長=冒頭写真)といえば、未上場ながら売上高2673億円(13年度。連結)を誇り、しかも近年、増収増益を続けており、“元気のいい企業”の代表としてマスコミでも度々取り上げられている。
そのアイリス社躍進の1つが、手ごろな価格で発売しているLED(発光ダイオード)関連商品。LED電球メーカーといえばパナソニックや日立などが浮かぶかも知れないが、アイリス社がシェア?1。そして、アイリス社はこの関連商品を「エコルクス」(現在は「エコハイルクス」に変更)と名づけて販売していた(下写真=同社HPより)。
 ところが、その商標を巡る訴訟で敗れ、実は同社の照明器具全般で「エコルクス」の商標が使えなくなる直前だった。ところが、そこはいまや大手企業の同社、相手は零細企業であり、訴訟を長引かせ、相手の体力(資金力)を消耗させた挙げ句、雀の涙ほどのカネで和解に持ち込み何とかエコルクス使用を維持したというのだ。
「いうのだ」と曖昧な表現になっているのは、和解条件のなかにマスコミへの取材には一切応じないとの条項が入っているようで、本紙は相手企業に取材申し込みしたが拒否されてしまった。アイリス社のHPのIRを見ても、むろんこの訴訟の件は載っていないからだ。
以下は周辺取材などから掴んだ、その訴訟の全体像だ。
別の言い方をすれば、どんな話題の企業だろうが表だけでなく裏の顔もあるわけで、その件は報じられない裏の顔の一部といえそうだ。

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