アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「スペースバリューホールディングス」2代目社長の素顔

 プレハブハウス販売や立体駐車場事業を営む「日成ビルド工業」などのホールドカンパニー「スペースバリューホールディングス」(1448。東証1部。石川県金沢市。以下SVH略)--もっとも、昨年10月までは「日成ビルド工業」が上場していたから、そちらの社名の方がわかりやすいかも知れない。
このSVHは、いま試練の時を迎えている。
今年2月12日、「2019年3月期第3四半期決算発表の延期のお知らせ」、翌日には「特別委員会設置に関するお知らせ」が相次いで発表され、さらに3月11日「(開示事項の経過)特別調査委員会の調査状況及び第三者委員会設置に関するお知らせ」が発表されたからだ。
当初はマレーシアの連結子会社で資金使途不明などの疑惑が出て決算延期になったのだが、その後、長崎営業所においても疑惑が出、特別調査委員会を設置し調べたところ、全国的規模で組織的に行われている可能性が高くなったので4月11日までに延ばし、新たに設置した第三者委員会で調査中という状況だからだ。
調査結果が待たれるが、こうした疑惑、1998年に父親だった創業者の死去を受け、若干38歳で2代目社長に就いた森岡篤弘氏(冒頭写真。55。現在は代表取締役会長兼社長CEO)が主導した案件との声も出ている。
 この2代目社長、就任直後に父親の側近も含め大量の社員クビ切りを実施。5期連続の赤字決算もあり激しい批判を浴びたものだ。
だが、現在は逆に5期連続黒字を計上。18年3月期は売上高約756億円、経常利益約44億円。19年3月期も黒字は間違いなく経営状態は順調に見える。
だが、本当にそうなのか?
「社長就任ほどない時期も社業と称してミス日本の女性とバンコクまで行っていたことなどが指摘されましたが、こうした女性遊びなどの放蕩ぶりはいまも同じ。業績がいいのは“震災バブル”のお陰で、森岡社長の経営手腕とは何ら関係ないというのが社内のほぼ共通認識です。
今回の疑惑で浮いたカネの一部は、森岡社長のこうしたお遊び代を捻出するためではないのか、との見方もあるほどです」(SVH関係者)
おまけに、女性以外にも怪しい面々と仕事絡みでも怪しい付き合いをしているとの情報もある。

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