現在、世間を大いに騒がせている日本大学アメフト部の悪質タックル問題が、内田正人前監督→さらには内田氏はアメフト部監督だけでなく、学校法人「日本大学」の常務理事でもあり、日大経営者ナンバー2でもあったこと、その内田氏を昨年、常務理事に就けたのが、長年、日大理事長の地位にある田中英寿氏(冒頭左写真)→その田中理事長の長年の独裁政権ぶりと、そこから来る数々の腐敗、利権疑惑に飛び火しそうな様相を見 せている。 そして、その疑惑の象徴として、すでに6代目山口組トップである司忍組長との交際疑惑などが指摘されている。 しかし、田中理事長の疑惑は以前から数々出ており、当局も何度も手を付けようとしたが、十分は情報が得られず頓挫して来ている。 それは誤解を恐れずにいえば、“長いものには巻かれろ”で、日大関係者は沈黙して来たからで、門外漢の本紙ですら過去16の関連記事を書いているわけで、いまごろ何をいっているんだというのが正直な思いだ。 本紙の過去記事でいえば、09年5月、「日大・田中理事長疑惑――消えていた、『許永中神社』」とのタイトル記事がある。 戦後最大の経済事件で、3000億円が闇に消えたともいわれるイトマン事件ーーその主役・許永中氏(冒頭右写真。すでに現在は懲役13年6月の刑を終えている)と田中理事長はつきあいがあったが、その証拠を消すかのように、許氏の大阪の自宅近くに建てた神社の寄付者の名前から田中氏が消えていたという内容だ。(横左写真は『週刊文春』05年6月23日号記事より。右は本紙が09年5月2日に撮影) このように、田中理事長は司氏のはるか以前から裏社会の住人と交際していたし、本紙の別の記事でも指摘しているように、教育的視点からいっても、日大相撲部の監督として多くの力士を育てるなか、力士の賭博問題で関係者の名が上がっていたことなどもあるのだから何をいわんやだ。 以下、参考までに本紙の過去の関連記事を紹介しておく。 (1)日大名誉教授に山口組元幹部を繋いだ人物(続)(2015-11-11) (2)<ミニ情報>日大名誉教授に山口組元幹部を繋いだ人物(2015-11-10) (3)赤坂ビル発砲事件で犯人逮捕ーー動機は日大・田中理事長“懐刀”金銭トラブル説も(2014-10-24) (4)やはり日大・田中理事長告発絡みかーー脅迫を受けていた追及出版(2014-10-22) (5)米国メディアが、森元首相、田中JOC副会長では東京五輪は「ヤクザ・オリンピック」になると報道(2014-2-21) (6)日大・田中理事長疑惑ーー警視庁、疑惑のトンネル会社関係者を取調中!?(2013-8-5) (7)日大・田中理事長疑惑ーー元側近関係者による「告発文書」発表予告(2013-7-19) (8)<記事紹介>「日大本部に警視庁が立ち入り」(『FACTA』4月号)(2012-3-20) (9)八百長より闇の深い「相撲賭博」に関する重大情報(2011-2-23) (10)マスコミにバラ撒かれた「相撲賭博主催者」リスト(2010-6-24) (11)日大・個人情報ファイル流出で注目される「田中理事長回答案」(2010-4-28) (12)物品購入一元化新法人を疑問視――また、日大・田中英壽理事長に関する「告発文書」出る(2009-7-21) (13)日大・田中英壽理事長の利権を追及する「告発文書」出る(2009-6-15) (14)日大・田中理事長の葬祭等利権疑惑(2009-5-13) (15)日大・田中理事長疑惑ーー消えていた、「許永中神社」の石柱(2009-5-3) (16)「当局も注目する日大理事長の黒い人脈」(2009-0 5-01)…