不動産会社「ABCホーム」(東京都港区)の脱税事件で、塩田大介会長等に続き、本日午前、同社顧問の田中章雅弁護士(東京弁護士会所属。55歳)も東京地検特捜部により共犯の容疑(法人税法違反)で逮捕されたのは、大手マスコミ既報の通り(冒頭写真=右・「毎日」、左・「日経」本日夕刊)。
本紙は昨年3月の時点で田中容疑者の実名を掲げ、逮捕の可能性を挙げていた。
実はこの弁護士、05年に戒告処分を受けたこともあり、以前からその悪名は高かった。
横に掲げ写真は、その田中容疑者が所有する東京都渋谷区内のマンション(その謄本は以下に転載)。だが、実際にこの部屋を使用しているのはABCホームとは別の不動産業を生業にする事件屋といってもいい人物で、関係者によれば、その事件屋の顧問をしている関係から実質、名義を貸しているといってもいいと漏らす。
このマンションの部屋、バブル経済破綻直前、北海道拓殖銀行(後、清算)が担保に6億円もの根抵当権を設定していた(都税も滞納し、東京都からも差押を受ける)が、返済が滞り整理回収機構に債権譲渡され、競売にかけられた。そして最終的に取得したのが田中容疑者なのだが、関係者によれば、「その事件屋の要請で、田中弁護士が買い取って、名前を貸してやっている。モラルある弁護士はこんなことしない。だが、彼の場合、まだまだこの事件屋経由で美味しい話にありつけるという打算から、加担したのでしょう」