アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<書籍紹介>『警視庁捜査二課』(萩生田勝。講談社)

 07年8月20日付で警視庁を去った名物刑事(退職時の階級は警視)が、実名で書いた40年余りの刑事人生の数々の出来事ーー。 国際協力事業団の内偵、三越・岡田茂の逮捕、東海銀行(当時)巨額不正融資事件、赤坂警察署汚職事件、農林水産省汚職、外務省報償費流用事件等々ーー自身が手がけた数々の事件が描かれており、その生身の迫力が読者の気を引かないわけがない。 しかも著者自身、序文で、出版の動機として「捜査技術を後輩に伝えたい」と記しているように、本書では捜査ノウハウもかなり公開されているのだから、これで面白くないはずがない。 具体的にはまったく述べられていないが、著者は岡田光序厚生省事務次官(当時)以来のデカイ贈収賄事件を捜査していたものの、それを上から潰されたことが途中退職する動機となったようだ。 これも、何やら似ており、警視庁版・田中森一(元弁護士)といった感じさえする。 もっとも、著者の名誉のために断っておくと、田中は暴力団側から法外な謝礼を取り、放蕩三昧した挙げ句、塀の中に落ちたが、著者はそんなことはないし、本書からは正義感溢れ、かつ情にも厚い人物像が滲み出ている。 ただし、本紙が同書を手に取ったのは、過去の「アーティストハウス」に関する記事で、「元警視」との表現ながら、著者に登場してもらったことがあったからだ。 萩生田氏の後輩とされる鈴木孝之氏がアーティストハウスの役員に“身代わり”で就いたとの有力情報があり、ある関係者から、本書にその鈴木氏が登場していると指摘された。もっとも別の鈴木氏だったのだが。 この情報提供者に再確認したところ、こんな答えが返って来た。 「萩生田さんが就任予定だったのは、間違いありません。平原(宏)社長ルートで、愛知和男氏とは別ルートです。平原社長と萩生田さんを仲介したのはK氏です」 K氏とは、“危ない上場企業”への資金注入の仲介で有名な御仁。「トランスデジタル」の件で、警視庁がマークしているとされる。 (1600円+税)…

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