本紙は2月3日、「Xデーに向けての準備か!? 『SFCG』巡る最近の動き」なるタイトル記事を報じた。
その記事の最後で、「もっと確かな動きを察知している」と記したが、その一つが、大島健伸「SFCG」(東京都中央区)社長(冒頭左写真)の、都内でも最高級住宅地とされる渋谷区松涛の自宅(同右写真)に関する不可解な動きだった。
豪邸が並ぶ同地区にあっても、大島氏の自宅は一際目立つ。何しろ、地上2階、地下2階のこの自宅は建坪だけでも112坪、のべ床面積は1725?という広大さなのだ。敷地内には、「守衛所」まで建っている。
大島氏が地主からこの土地を購入したのは96年1月。正確にいえば、その時の購入者はSFCGの親会社「KEホールディングス」(約45%)のさらに親会社(約55%)である大島氏のファミリー企業「ケン・エンタープライズ」だった。
そして、この土地に現在の豪邸が建てられたのは99年11月のことだ。
ほどなくその所有権は土地、建物とも「日本鑑定評価センター」、現在は「ブルーバード」という法人に移っている。
だが、日本鑑定はその後、前出ケン・エンタープライズに合併されているし、ブルーバードの前の代表は大島氏の妻(前出・ケン・エンターの代表でもある)といった事実からすると、実質、一貫して大島氏の所有といっていいだろう。
その自宅の謄本に変化が起きたのは1月30日のことだった(校正された登記が閲覧できるようになったのは2月6日)。
正確にいうと、無担保だったところに、突如、100億円もの(根)抵当権設定(仮)登記がなされたのだ。